日本はどこでも狩猟ができる？！アジア各国の射撃事情について比較してみた
クレー射撃は、散弾銃を使って空中に飛び出すクレー（皿状の標的）を撃ち抜く競技です
オリンピックの正式種目でもあり、集中力や反射神経を磨ける奥深いスポーツとして世界各地で親しまれています
しかしアジアに目を向けると、銃規制や文化の違いにより国ごとに事情は大きく異なります
そこで今回は 中国・韓国・台湾・タイ と比較しながら、それぞれの国の銃事情を整理してみます
隣国から見えてくる、日本の突出した優位性
日本では、クレー射撃を趣味として楽しむことは当たり前となっていますが、アジアの近隣諸国の状況を比較すると、いかに恵まれた環境であるかがわかります
中国：国家の管理下にある射撃
中国では、個人の銃器所持は原則として禁止されています。クレー射撃はオリンピック競技として国家が選手を育成する一方、一般市民が気軽に始めることはほぼ不可能です。射撃場は軍や警察が管理する施設が中心で、趣味というよりは「スポーツエリート」のための特権的な活動に限定され、厳格な管理体制のもと、個人の自由な楽しみとしての発展は期待できません
韓国：エリートスポーツとしての射撃
韓国もまた、銃器の個人所持は原則禁止です。オリンピックでのメダル獲得実績があることからわかるように、射撃競技そのものは盛んですが、それはごく一部の選手に絞られています。一般市民が始めるには非常に厳格な審査と手続きが必要で、日本の比ではありません。高い競争意識を持つ国民性もあり、趣味としてよりも「結果を出すためのスポーツ」という側面が強いのが現状です
台湾：環境整備の遅れ
台湾では、銃規制が非常に厳しく、趣味として射撃を始めるのは極めて困難です。わずかな射撃クラブが存在するものの、競技人口は少なく、日本の恵まれた環境とは比較になりません
クレー射撃と並ぶ、もう一つの大人の趣味「狩猟」
クレー射撃に興味を持った方の中には、狩猟にも関心がある方がいるかもしれません。銃を所持するもう一つの目的である「狩猟」についても、日本は安全に楽しむための制度が整っています
狩猟ができる場所や時期は、法律によって細かく定められています
- 場所: 法律で定められた狩猟期間中に限り、「鳥獣保護区」以外の場所で狩猟が可能です
- 時期: 一般的に11月15日から翌年2月15日までが狩猟期間とされていますが、都道府県によって異なりなす
狩猟もまた、自然と向き合い、獲物を追うという奥深い魅力があります。銃を所持する趣味として、クレー射撃と並んで生涯を通じて楽しめるものです
クレー射撃・狩猟 アジア4カ国比較表
| 項目 | 日本 | 中国 | 韓国 | 台湾 |
| 銃の個人所有 | 〇 厳格な許可制 | ✕ ほぼ不可 | ✕ ほぼ不可 | △ 個人所持は困難 |
| クレー射撃環境 | ◎ 全国に射撃場有 | ✕ 一般向けではない | △ 環境は限定的 | △ 十分とは言えない |
| 狩猟の自由度 | ◎ 免許制、全国で可 | ✕ 自由狩猟は困難 | ✕ 自由狩猟は困難 | ✕ 自由狩猟は困難 |
| オリンピック実績 | ✕ 1992年銀メダル1個 | ◎ 金多数 | ◎ メダル常連 | △ パリ大会でメダル獲得 |
| 総合的な優位性 | ◎ 趣味として安全 | ✕ 趣味としては不向き | ✕ 趣味としては不向き | ✕ 趣味としては不向き |
日本はクレー射撃を楽しむ環境が揃っている！
他国と比べて日本のクレー射撃環境は圧倒的に優れているといえるでしょう
日本の銃刀法は世界でもトップクラスに厳格です。この厳しさが、「銃を持つ人＝信頼に足る人」という社会的な信頼感を醸成しています。所持許可を得るまでの警察による審査は決してお手軽ではありませんが、そのプロセスをクリアした先に、誰でも安心して楽しめる世界が広がっていることは間違いありません
また、日本には射撃場が全国的に整備されており、経験者も初心者も安全に練習に打ち込める環境が整っています。これは、趣味として長く続ける上で欠かせない要素です。料金も一日射撃場で遊んだとして、１～２万円で楽しむことができます
クレー射撃は体力的な負担が少なく、精神的な集中力を鍛えるのに最適な生涯スポーツです。動く標的に向かって一瞬で照準を定め、引き金を引く。このシンプルな動作に、メンタルの強さ、冷静な判断力、そして積み重ねてきた技術の全てが凝縮されています
今こそ、クレー射撃を始めるべき
アジアの隣国と比べれば、日本のクレー射撃環境がいかに恵まれているかがお分かりいただけたかと思います。厳格な法律が敷かれているからこそ、本気で楽しみたい人にとって最高の環境があると言えるでしょう。日本に生まれてよかった！
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